
2025.04.27
お名前RSサーバー WPで注意するべき5つのトラブルと具体的な回避方法

RSサーバーを使うなら要注意!
WordPressで遭遇した5つのトラブルとその回避法
WordPressでサイト運用をしていると、サーバーとの相性によって思わぬトラブルに見舞われることがあります。今回は「お名前.comのRSサーバー」で実際に遭遇したトラブルと、それに対してどう対処したかをまとめました。
RSサーバーは国内でよく使われているレンタルサーバーの一つですが、いくつか独自仕様や制限があるため、WordPress初心者〜中級者の方は特に注意が必要です。
▼目次▼
Really Simple SSL プラグインはNG!
→ SSLが自動リダイレクトされてしまう落とし穴
WordPressでSSL対応を簡単に行える定番プラグイン「Really Simple SSL」ですが、RSサーバーでは使用を避けた方が無難です。RSサーバーではSSLのリダイレクト処理がサーバー側で自動的に行われるため、プラグイン側でも同様の処理が入ると、リダイレクトの二重設定が発生し、無限ループのような状態になります。結果的に、サイトが表示されなくなる、管理画面に入れないなどの深刻な問題を引き起こします。
✅対処法:
SSL化はRSサーバーのコントロールパネルで有効化するだけで十分。
プラグインでのSSLリダイレクトは無効にしましょう。
.htaccess でのSSL統一目的のリダイレクト設定もNG!
→ 自動SSLリダイレクトとの競合で無限ループに
「SSL化は .htaccess で手動設定したい」という方もいるかもしれませんが、RSサーバーではそれも危険です。こちらも同じく、サーバー側が勝手にリダイレクトを行ってくれる仕様になっているため、.htaccess 側でリダイレクトを設定してしまうと、リダイレクトがぶつかってループ状態に。
✅対処法:
.htaccess でのSSLリダイレクトは不要です。むしろ書いてはいけません。
テーマファイルの置き換えには注意!
→ 突然の「無限リダイレクト地獄」に陥る可能性
テーマファイルを新しく差し替えたり、ローカルで編集したものを一気にアップロードした際に、突然サイトが無限リダイレクトになることがありました。この原因は特定しづらいですが、RSサーバーの仕様によりテーマファイル内のURL処理や関数定義がリダイレクトと競合するケースがあるようです。
✅対処法:
テーマファイルの更新は「部分的」に、そして「段階的に」行うのがベターです。
バックアップも必須。
Contact Form 7の保存で「閲覧できません(403)」
→ WAF(Webアプリケーションファイアウォール)の影響
フォーム系プラグインの代表格「Contact Form 7」ですが、フォームの設定を保存するたびに「閲覧できません(Forbidden access)」というエラーが出ることがあります。これはRSサーバーのWAF(セキュリティ機能)が、フォームのデータを不審と判断してブロックしているためです。
✅対処法:
一時的にWAFを無効にすることで保存は可能になりますが、基本的には設定変更時のみWAFをOFF→保存後にONに戻すのが安全です。
管理画面で「www」つけただけで無限リダイレクト発動
→ サーバーキャッシュが原因でおかしくなる
WordPressのURL設定を変えたくて、例えば:「https://www.〇〇〇〇〇.com」
のように「www」をつけたくて設定した途端、管理画面が無限リダイレクトして入れなくなる現象も発生しました。原因は、RSサーバーがドメイン設定のキャッシュを保持しているため、変更が即時反映されないことによるものではないかと推測します。
✅対処法:
RSサーバーの管理画面から「サーバーキャッシュのクリア」を行うことで解消されました。
URLを変更したらまずキャッシュクリア!
まとめ:RSサーバーは「独自ルール」に要注意!
RSサーバーを利用するなら、以下のような“やってはいけない設定”をしっかり把握しておくことが重要です。
やってはいけないこと | 理由 |
---|---|
Really Simple SSL使用 | リダイレクトループ |
.htaccessでのリダイレクト | 二重処理で無限ループ |
テーマの一括差し替え | URL処理でリダイレクト発生 |
CF7で頻繁な保存 | WAFに引っかかる |
URLにwwwを付加 | サーバーキャッシュの影響 |
少しクセのあるRSサーバーですが、ルールを知って正しく使えば、十分安定してWordPress運用が可能です。
「これからRSサーバーでWPサイトを立ち上げる」という方の参考になれば嬉しいです!